老舗企業研究

老舗企業研究-②辰巳屋

さて、老舗企業についてもう少しご紹介していきます。

続いて、伺ったのは、宇治抹茶料理の辰巳屋さんです。

1840年頃茶問屋として発祥、大正2年頃に飲む抹茶から食べる抹茶を提供される料理屋へと転身され現在に至ります。
昼食後は、若主人の左聡一郎さんからお話を伺いました。
他の老舗企業の方からのお話しと共通していたのは、親子で継承する場合、先代であるお父さんと激しく喧嘩をされてきたことです。
もちろん全ての老舗企業に当てはまることではありませんし、これが秘訣だということではありません。
ただ、私が感じたのは、これまでの歴史を守っていきたい先代と、これからずっと継続させたい後継者の間で真剣なぶつかり合いがあったことです。
どちらも真剣だからこそのぶつかり合いは単なる感情を超えた議論の形ではないかと思います。
そしてこの会社で特に言えることは、時代の流れに沿って、業態をしなやかに変化させていることです。
これは他の老舗企業でも見られる特徴です。
変化の度合いには大小がありますが、変えるべきところは先手を打って大胆に変化させていることです。
これはすべての企業にとっても参考になることですよね。
ちょっと長くなってきましたので、老舗企業については次の機会にご紹介していきたいと思います。
最後は女将さんも登場されました。