今回は「決めること」と幸福感についてお伝えします。
幸福かどうかはいろいろな観点があり、なかなか判断が難しいですよね。
国連の2023年世界幸福度報告書では、日本の主観的幸福度は47位とかなり低くなっており、G7の中では最低です。
この順位でもここ数年でみると実は徐々に上がってきているのですが、それにしても残念な状態と言えますよね。
比較的豊かで、安全性が高い日本においてこんな結果になるということは、幸福な状況にあることと、自分が幸福であると感じることのギャップとも言えますし、そもそも何を幸福と感じるかにもよると言えます。
そこでこんな研究についてご紹介します。
所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる
これは神戸大学の西村和雄特命教授と同志社大学の八木匡教授が行った国内2万人に対するアンケート調査の結果です。
結論から言うと、所得、学歴よりも「自己決定」が幸福感に強い影響を与えていることが明らかになりました。
そもそも幸福度に影響を与えている要因は、所得、学歴、健康、人間関係など様々なものが考えられますよね。
1970年前後から所得水準と幸福度が必ずしも相関しないことが指摘され、幸福度研究が注目されていますが、何がどの程度影響しているかはまだ明確ではありません。
今回の調査では、所得、学歴、自己決定、健康、人間関係の5つが幸福感と相関するかについて分析を行いました。
自己決定度を評価するにあたっては、「中学から高校への進学」、「高校から大学への進学」、「初めての就職」について自分の意思で進学する大学や就職する企業を決めたかどうかを尋ねています。
この研究結果として、年齢との関係では、幸福感は若い時期と老年期に高く、35~49歳で落ち込む「U字型曲線」を描きました。
幸福感に与える影響力を比較したところ、健康、人間関係に次ぐ要因として、所得、学歴よりも「自己決定」が強い影響を与えることがわかりました。
自己決定によって進路を決定した者は、自らの判断で努力することで目的を達成する可能性が高くなり、また、成果に対しても責任と誇りを持ちやすくなることから、達成感や自尊心により幸福感が高まることにつながっていると考えられます。
私は人生がうまくいく秘訣として4Kサイクルというのをお勧めしています。
傾聴する→考える→決める→行動する
という循環なんですが、この中でもかなり重要なことが「決める」ことです。
自分で決めることが幸福感を高めます。
どんどん自分で決めていきましょう。
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