マーケティング情報

不動産DX未来カンファレンス

先日、東京の半蔵門で開催された不動産DX未来カンファレンスに参加してきました。

今後の不動産DXの主役となる企業がたくさん集って、様々な事業の紹介やコラボを呼びかけていました。

このカンファレンスはiYell社が主催して企画しています。

iYell社自身も、とてもユニークな会社で、不動産購入時の取引で大きな負担となる、住宅ローン業務を専用プラットホームで支援するサービス【いえーるダンドリ】を展開しています。

以前、iYellの窪田社長とお会いしたご縁で、今回、お邪魔させていただきました。

今後のDX市場への期待感から、1,000名以上が集まり凄い熱気でした。

今後、不動産DXのメインプレイヤーになっていく、気鋭のスタートアップ企業が多数集まっていました。

不動産の場合、様々なデータ、しかも紙やPDFといった形態の膨大なデータの扱いがポイントの1つであり、このあたりの活用が生産性の向上に繋がります。

また、地図データや衛星データ、さらにカメラ画像の活用、応用も大きなポイントとなってきます。

スマートロックやスマートホームといったハードとの融合やAIの積極的な活用など様々な展開が始まっています。

さらに社会問題化している空き家の活用をDXを使って加速することや、不動産デジタル証券化といったテーマ、また3Dプリンターを活用した住宅提案など様々な試行錯誤やチャレンジが進んでいます。

当日の会場には意外な不動産業界の重鎮が複数参加されていたり、前職の知り合いもいたりと刺激的な一日となりました。

大手不動産会社はDX戦略をすでに積極的に推進していてその成果共有もしていました。

今後の不動産DXの展開についてはますます注目していきたいと思っています。

そんな中、弊社も早速、いくつかの会社と今後のコラボに向けた作戦会議をさせていただくことになりました。

カンファレンスの中で開催された講演やパネルセッションもとても好評でした。

詳細はちょっと長いですが、以下の通りです。

よかったらご確認ください。

大変有意義なセッションが多くてとても参考になりました。


オープニング講演は、東京大学不動産イノベーション研究センター(CREI)特任研究員 長瀬洋裕氏による「PropTechとデータ活用の可能性~不動産DXと社会的財産と仕事のやりがいを考える~」から始まりました。

そして、東急不動産ホールディングス株式会社顧問である北川登士彦氏のモデレートによる、「大手不動産事業者が語るDX推進とは?」のセッションでした。

このセッションでは東急不動産ホールディングス株式会社グループDX推進部統括部長の青木貴弘氏、三井不動産株式会社DX本部DX二部 部長の塩谷義氏、ミサワホーム ITソリューション部担当部長兼プライムライフテクノロジーズ経理財務部担当部長の高島巌氏が登壇され、大手不動産会社が積極的に推進しているDXの状況について共有をしていただきました。

私の予想以上に大手不動産会社はDXに積極的に取り組んでいる状況を知ることができました。

東急不動産ではDXについて資産と人材の価値最大化による収益モデルの確立をテーマとして、資産活用型ビジネスと人財活用型ビジネスに取り組んでいます。

※東急不動産グループのDX戦略方針(一部)

その中でWeb3を扱うスタートアップ企業と共創し、国内初となるスキーリゾート事業での希少な体験をNFTとして販売するなどされています。

三井不動産では、顧客志向で社会課題を解決する事業改革と、生産性で従業員満足を向上させる働き方改革の両面からDXを展開されています。

※三井不動産グループにDX戦略(一部)

実際に物流テック企業と共創して、物流施設でAIを使ったサービス実験を開始しています。

ミサワホームではトヨタ自動車とパナソニックの出資により設立されたプライムライフテクノロジーの傘下として、複数の住宅や建設会社と連動して新しい取り組みを展開しています。

※ミサワホーム(プライムライフテクノロジーズ)の
概要(一部)

その中で建物検査にAIを活用した画像診断などを展開しています。

これらの大手企業では生成AIを全社員で利用できるようにするなど、すでに積極的に活用しているのが印象的でした。

生成AIの紹介の中で面白かったのは、生成AIが一番役に立ったと実感できたのが株主総会での想定問答の作成や謝罪文の作成だった点です。

その後はスタートアップ企業のセッションが続きます。

まずは「REMETISの開発トップが語る業界を強くするプロダクト作り」と題して、RESTAR株式会社取締役CTOである横田匡史氏が登壇。

社内のあらゆる不動産情報を地図上で自動データベース化するなどして業務の効率化を提案されていました。

その後、「AIを活用した駐車場(不動産)管理」については、Landit株式会社代表取締役社長CEOの藤林謙太氏が登壇されました。

駐車場領域はいろいろな会社が展開していますが、一元管理ができていません。

また金額が小さいためなかなかビジネスとして活用しづらい点がありました。

Landit社はその領域に果敢に挑戦している会社で衛星データとカメラ情報を活用したユニークなビジネスを展開しています。

私も駐車場ビジネスを展開している会社をサポートしていますので、積極的にコラボを提案したいと思っています。

そして、株式会社デジタルベースキャピタル代表パートナーである桜井駿氏がモデレーターとして、「米国住宅事情にみる日本の不動産DXの未来」 のパネルセッションが開催されました。

パネリストには株式会社サマンサ・ホームステージング代表取締役大西真史氏と一般社団法人日米不動産協力機構の杉浦隼城氏が参加。

日本ではなかなか普及していませんが、ホームステージングの展開やDXを使った活用などの紹介がされていました。

さらに、三菱地所株式会社住宅業務企画部の橘嘉宏氏からスマートホームシステムであるホームタクトの紹介。

アプリを使って集合エントランスや玄関ドアの解錠から照明、エアコン、ロボット掃除機まで対応できるスマートホームサービスとなっています。

これを自社だけでなく他のデベロッパーや管理会社への提供も始めています。

その後、iYell株式会社執行役員金子洋平氏のモデレートによるパネルセッション「DX時代の不動産売買の未来」が開催。

パネリストは、株式会社TERASS代表取締役社長の江口亮介氏、株式会社Housmart代表取締役の針山昌幸氏、株式会社ツクルバ執行役員CFO財務本部長の門間賢都氏でした。

エージェント型組織やリノベーションの展開などと合わせて不動産DXの未来を話していただきました。

そして、「DXを加速させる新しい共創のあり方とは?」についてのパネルセッションが行われ、ここは日鉄興和不動産株式会社住宅事業本部チーフマネージャーの佐藤有希さんがモデレーターを務められました。

パネリストは、株式会社環境計画研究所代表取締役社長の秋和悟之氏、アルサーガパートナーズ株式会社取締役副社長COOの松濤徹氏、TOPPAN株式会社生活・産業事業本部環境デザイン事業部まちづくり本部の藤川君夫氏でした。

ちなみにモデレーターをされた日鉄興和不動産の佐藤さんはユニークな取組として社内に総研を立ち上げ、社員の意識改革を目的とした社員向けワークショップを展開しつつ、社外との共創を促進させる仕組みとして機能させています。

今回のパネリストは日鉄興和不動産とビジネスにおいて共創された会社でした。

もう一つのパネルセッションは「産業DXを進める業界エコシステムの今後の方向性」。

パネリストは、一般社団法人不動産建設データ活用推進協会顧問の青木由行氏、一般社団法人金融データ活用推進協会代表理事の岡田拓郎氏、Elevandi Japan株式会社代表取締役CEOの鬼頭武嗣氏です。

モデレーターは株式会社デジタルベースキャピタル代表パートナーの桜井駿氏でした。

不動産や建設データと同様に金融データについてもさらなる活用が求められており、今後のDXを加速するための整備やルール作りの必要性について海外事例などを踏まえて共有していただきました。

最後のパネルセッションはとてもユニークなもので、「徹底討論!SNS×不動産の未来とは?」と題し、有名な不動産インフルエンサーのお二人をオンラインで繋いで開催されました。

一人目のインフルエンサーはゆっくり不動産氏。

ゆっくり不動産氏が運営するYoutubeチャンネルは、個性的な物件を紹介する国内最大級の物件内見チャンネルで登録者数はなんと75万人を誇ります。 

もう一人のインフルエンサーはのらえもん氏。 

のらえもん氏は「マンションブロガー」、「マンションインフルエンサー」というジャンルを作り、、東京湾岸エリアのタワーマンションでの生活をこよなく愛するマンションアナリストとして活躍され、X(Twitter)のフォロワーは4万7,000名以上となっています。

そんなお二人から今後の不動産においてSNSの活用についての意見を伺いました。

結論的にSNSの活用は今後もさらに拡大が見込まれるとのこと。

ただ、不動産会社のアカウントとして運用する場合、リスクを恐れすぎたり、昭和的なおじさんは余計な口出しをせず、若い担当者の感性に任せるのがいいとのご意見でした(笑)。

講演とセッションについては以上です。

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加納 幸典

喜び稼ぎカンパニー 株式会社CAN 代表取締役

喜び循環経営を実現する
【喜び稼ぎ経営コンサルタント】

不動産業界を革新する
【不動産業界活用コンサルタント】

世の中のできないを可能にする
【CANメソッドコーチ・トレーナー】

喜び稼ぎマインドを伝える
【喜び稼ぎ塾塾長】

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