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ユニークな福利厚生サービス

今日はユニークな福利厚生サービスをご紹介したいと思います。

福利厚生と一口に言っても様々な形態やサービスがありますよね。

あなたの会社ではどんな福利厚生を提供していますか。

これまで一般的だったのは、社宅や寮、財形貯蓄などを中心とした
手厚い福利厚生制度でした。

これらは日本的な終身雇用制度の象徴だったとも言えます。

その終身雇用が前提でなくなってきた今、
福利厚生は縮小される方向に進んでいましたが、再び注目を集めています。

優秀な人材の採用が難しくなる中、会社の魅力をアピールしたり、
働いている従業員満足のために従来型とは異なる福利厚生サービスを
提供する会社か増えています。

そもそも、福利厚生にはどんな種類があるのでしょうか。

大きく分けると以下のようになります。

1.住宅(社宅、寮、引越)


2.医療・健康(健康診断、人間ドック、メンタルヘルス、フィットネスクラブ)


3.育児・介護支援(ベビーシッター、託児所、ホームペルパー、介護施設、用品、情報)


4.慶弔・災害(冠婚葬祭、贈答品)


5.資産形成(財形貯蓄、持株会、ファイナンシャルプランニング、セミナー)


6.レジャー(ツアー旅行、保養所、クラブ活動)


7.ライフプランニング(退職準備セミナー)


8.自己啓発(資格取得、語学、カルチャー、奨励金)

いやー、いろいろな種類がありますよね。

このように従業員のニーズが多様化する中で充実した福利厚生サービスを
自社で提供するのは費用面や運営面で難しくなっています。

そこでそんなサービスの提供を担っているのは、こういったサービスの提供に特化し、
内容の濃いメニューを揃えている福利厚生アウトソーシング企業です。

リロクラブとか、イーウエル、ベネフィットワンなどが有名なところですね。

あなたの会社でも利用できるようになっているかもしれません。

これらのサービスは様々な種類のニーズに対応していますし、
中には相当な割引になるなど本当にお得なものも含まれています。

しかし、企業側からするとこれらのアウトソーシング会社を利用する場合、
便利ではありますが相当の費用が発生します。

また、社員がこのサービスを受けられる会員であることを確認するために
会員証等を発行し、入社、退社のたびの対応する必要があります。

そんな福利厚生サービスの中でこれまでの常識を破るユニークなサービスが登場しました。

なんと、企業側や社員が負担する費用はゼロです。

また、面倒な入退会管理といった業務も一切必要ありません。

なんか怪しいとか、そんな訳ないだろうと思われるかもしれませんが、
きちんとした会社が提供しているユニークなサービスです。

 

この福利厚生費用がゼロというサービスを
提供しているのは株式会社ベルスという会社です。

ベルス社は1991年に日本IBMグループの出資によって、
IBM社宅の運営受託とIBMグループの福利厚生制度の拡充を
目的に設立されました。

現在では、IBMグループ以外の企業にも福利厚生サービスを提供し、
述べ1,200万人以上の企業従業員の方が利用しています。

私もベルス社とは10数年前から
おつきあいをさせていただいております。

私の前職であるコスモス在籍中はもちろん、
今現在もいろいろな部分においてご協力いただいていますが、
大変ユニークで真面目な会社です。

このベルス社は社宅の運営から入っているので、
住宅系には圧倒的な強みを持っています。

例えば、あなたの会社の社員が
新築マンションを購入したいとします。

このサービスでは主要なデベロッパーと提携しているので、
提携しているデベロッパーの新築マンションを購入する場合、
購入価格の1%が割引になります。

5,000万円のマンションの場合、50万円が割引になります。

割引条件は提携しているデベロッパーにより多少違いはありますが、
社員にとってはすごく大きいですよね。

新築マンションだけでなく、リフォームをする時や賃貸を借りる時、
引っ越しをする時など様々な特典が用意されています。

また、他社の福利厚生サービスと同様に家電を購入する時や
花を贈る時といった生活支援サービスなど、
従業員のニーズに合わせた多様なサービスがあります。

さらにこのサービスの凄い特徴として、
大手カード会社のゴールドカードが生涯年会費無料で発行できます。

これは加入する企業の規模などにより審査がありますが、
いわゆる大企業でなくてもOKになるケースもあるそうです。

なぜ、これらのサービスが無料で提供できるのでしょうか。

これは他社の福利厚生アウトソーシングサービス会社も同様なんですが、
デベロッパー等の提携企業から成功報酬的な紹介料を取得しています。

実際は提携の仕方によりいろいろな形態があるそうです。

いずれにしても、他社サービスの場合、会員企業からの会費と
提携会社からの紹介料で成り立っています。

社宅管理や住宅系は先行していたベルス社ですが、
総合的な福利厚生サービスはやや出遅れていたため、
一気に拡大する戦略として今回の福利厚生費用ゼロの
サービスを展開しています。

ユーザー側は無料にすることで他社との差別化や
お得感を出して会員数を一気に拡大し、
実際の成約を増やすことで提携企業側からのフィーを
増やす戦略です。

これはある意味、マーケティング的に見ると
Googleの戦略に似ているかもしれません。

いずれにしても、会員企業からは無料で利用でき、
しかも企業側の手間がかかりませんので、
今、福利厚生サービスが無いとか、今後拡充したいと
思っている会社は検討してみる価値がありますよね。