これまでにも何度かお伝えしたことがあるのですが、コンサルの仕事をしながらよく考えることがあります。
それは、コンサルの仕事は単なるサポートではだめだということ。
経営の自立を促すことが大事だということです。
よく言われる表現ですが、川を渡りたいクライアントに対して、橋を造ってはいけない。
橋の作り方を教えなければいけない。
お腹の空いたクライアントに対して、魚をあげてはいけない。
魚の釣り方を教えなければいけない。
という考え方です。
しかし、コンサルをしているとどうしても課題に対して早く対応をすべきだと考えて、対応策自体を提案してしまったり、その対応策の具体的な進め方まで提示してしまいがちです。
本当に緊急性が高い場合は一時的にその対応でも良いのですが、本来の目的である、経営の自立を促すためには、状況により時間をかけてでも答えを見つけてもらうように工夫する必要があります。
改めてできているか自問していますが、正直なところ、なかなかできているとは言えません。
もっともっと、経営に自立をしてもらうこと。
そのためには、クライアントの可能性を本気で信じることが求められます。
このクライアントは絶対に自立ができる、最後はすべてうまくいく。
それをコンサルがまず信じ抜くこと。
そのうえで、実現するために何をすべきかを考えることが重要なんですよね。
実はこれ、組織におけるマネジメントでも同じことが言えます。
まずはメンバーの成長や可能性をとことん信じ抜くことが大事。
そうしないとメンバーはあなたの言う言葉に従わなかったり、聞く耳を持ってくれません。
さらに、これは自分自身に対しても同じです。
自分自身の可能性を本気で信じること。
必ずうまくいくと信じることから始めることが大事です。
人は自分が思った以上の状態には決してなれません。
もっと言えば、人は自分が思った通りの人生になります。
まずはクライアントを、
メンバーを、
自分を信じるところから始めましょう。