先日、なかなかユニークな会に参加してきました。
不動産業界においてサブスクモデルを実現している、今、大注目の会社、2社が参加してくれました。
サブスクはご存知ですよね。
サブスクリプション、つまり定額を支払うことで利用できるサービスや商品のことで、今やいろいろな業種や業態に応用されており、とても注目をされています。
いよいよ不動産業界においてもサブスクモデルの活用が始まってきました。
月額4万円程度で日本の様々な場所に住めるというサービスを提供しているADDress株式会社の左別当社長。
すでにADDressの拠点は24箇所に広がり、現在200人の会員が実際に利用しています。
そしてそれぞれの場所では家守と呼ばれる人が、その家を守り、地域とつなげてくれたり、ゲストを迎えてくれたりします。
今後、施設はどんどん増え、会員待ちは約3000名とのこと。
同様の定額サービスであるHafH(ハフ)を展開している株式会社KabuK Styleの大瀬良社長。
HafHの拠点は日本だけでなく、17カ国、137都市、194拠点にまで拡大しています。
ADDressは賃貸借契約をベースにしているのに対して、HafHは宿泊ベースと
多少の形態の差はあるものの、どちらも多拠点生活だったり、リモートワークやワーケーションと言われる働き方を含めたライフスタイルの変革を後押しし、それを実現するためのサービスとなっています。
いろいろ好きな場所に旅行する以上にしばらく住んでみる。
そして多様な価値観の方と出会い、語り、また、そのエリアのコミュニティに触れる。
そんな暮らし方をする人が増えています。
休みや有休を活用して利用する方もいれば、定住地を持たず一年中そういう
ライフスタイルで過ごす方など、その活用方法も様々です。
さらに、自分のためでもあり、子どものためにもなるということで子育てをこういった多拠点生活でしたいという方も増えていて、エリアによっては複数の学校に通えるデュアルスクールを認める自治体もあるとのこと。
昔なら放浪の旅といった感覚でしょうか。
今はPCがあればどこでも仕事ができる環境が整いつつあり、普通に仕事を続けながらこんな暮らし方もできる時代になりました。
今後、ITやテクノロジーの進化により、極端な場合、家から一歩も出なくても暮らせるようになります。
そんな時にあえて移動しながら、コミュニティを広げていく暮らし方は充分にニーズがあると言えます。
考えてみれば、たまたま生まれた場所や入った会社、住んだエリアに縛られて、一生そこで暮らしてしまっているとしたら、自分らしい暮らし方の一つとして、
多拠点生活を考えてみるのもいいかもしれませんね。
ちなみにこの会は、私の前職コスモスの後輩で、現在、リノベーション業界を牽引している内山さんが企画してくれました。
今回、久しぶりに内山さんとゆっくり話しができて楽しかったです。