先日、前職であるコスモスイニシアにお邪魔してインタビューを受けてきました。
コスモスは2024年に創業50周年を迎えているのですが、これまでにコスモスが取り組んできたことやその背景を当時の担当者や関係者を集めて順番にインタビューをしています。
その内容を編集したものを社内のイントラネットで紹介しているそうです。
そして今後のコスモスが進む方向や醸成していく風土ついて、主に若手社員に考えてもらう機会にしたいのことでした。
在籍中は積極的にいろいろな取り組みをしてきたつもりなので、お伝えしたいことはたくさんありましたが、今回は分譲事業の統括責任者をしていた頃に取り組んだ、ユニークな商品開発についてでした。
当時、「絆プラン」とネーミングして、子育てしやすい間取りや家族構成の変化に対応できる可変間取りといったテーマを盛り込み、大学との共同研究を含めて商品開発をしていきました。
大学と共同研究をすることは今では聞きますが、当時のデベ業界としては珍しかったと思います。
私の主な役割としては絆プランの考え方や商品思想を社内に浸透させるために各支社を大学教授と回って話をしたり、会社として各種のプロモーションを展開し、絆プランを採用した物件の販売支援などをしていました。
ただ、絆プランは事業収支の上で有利な通常の効率的な間取り(いわゆる田の字)を展開する中では大胆な間取りへの反映やわかりやすい形に落としづらいところがあり商品開発というより、いわば商品設計思想に近いものだったため、現場の理解や浸透には随分と苦労しました。
当時営業マンとして絆プランを販売していて今回インタビューに同席された方から、お客様から絆プランは素晴らしいですねと言われ実際の購入につながったという話が出たときは嬉しかったです。
常識にとらわれず、お客様に合わせた素敵な暮らし方を柔軟に提案できる、そんな会社になって欲しいと思います。