最近、企業向けの研修をいくつかさせていただいています。
弊社の研修の特徴として、一方的に講義をする形ではなく対話や受講同士の意見を共有する時間を多く取る形にしています。
当然ではありますが、受講者が考える機会が増えますし、そのほうが圧倒的に学びの定着率が高くなるからです。
ちなみに一番学びにつながる方法をご存知ですか。
ラーニングピラミッドをご存じの方はすぐに分かると思います。
それは”教えること”なんです。
学ぶのに教える?
と思われたかもしれませんが、教えるという行為は教える側がきちんと理解していないとできません。
だから、教えることができればその内容をかなり理解したことになりますし、教ようとすれば、その内容を理解しないといけなくなります。
そのため、私の研修では必要に応じて受講者に教えることをしていただきます。
こんな風にいろいろなやり方を導入して受講者自身に考えてもらい、それが定着するように工夫をしています。
また同様に、研修の中で受講生の意見を共有するのが学びの定着につながるのですが、意見の共有の仕方にもいろいろな方法があります。
その場で感想や意見を順番に言ってもらう方法や人数が多ければグループで共有したり、議論をしてもらうなどありますよね。
私が最近やっている方法にGoogleのスプレッドシートを使う方法があります。
ご存知の方も多いかと思いますが、WEB上でエクセルのようなシートをみんなで使うイメージになります。
Googleのスプレッドシートだと基本的に機種やOSを選ばずに使うことができますし、Web上にありますので参加者がその場で共有しながら書き込みや閲覧がリアルタイムにできます。
他にも同じようなツールはあると思いますが、私はこれを利用して、参加者がその場で意見を書き込んだものをスクリーンに映すなどして共有をしています。
参加者それぞれが一旦、頭の中にある意見を書き込むことにより明文化することができ、それを参加者が目や耳で共有することで理解が深まることになります。
講師側も参加者の意見を聞きっぱなしにすることなく、テキストとして残りますのでその後の活用もしやすくなります。
研修をより効果的にするために有効なものはどんどん活用していきたいと思います。
そして研修後には毎回、受講後のアンケートを取るようにしていますが、ありがたいことに高い評価をいただいています。
とはいえ、こういったアンケートは比較的甘くなりがちですので、企業研修の場合はその後の成果にこだわっていきたいと思っています。