CANメソッドコーチング

褒められると上手になる

コーチングスキル 褒める

ここ数回に渡り、コーチングのスキルをご紹介してきました。

少しは興味を持っていただいたでしょうか?

このブログをお読みいただいた方から、
面白そうだから、ちょっとやってみました、
という感想をいくつかいただいています。

皆さんもぜひ、試しにやってみてください。
そして、実際にやってみた感想も教えてくださいね。

これまで、「聞く」ということの重要性をお伝えし、
「質問」することの意味合いをご紹介しました。

そして、今回は「承認」するがテーマです。

承認することを多少堅苦しく定義すると、
「相手の存在を認め、
 相手に現れている違いや変化、成長、成果を伝える」
ということになります。

まあ、簡単に言うと、「褒める」ことですね。

人は、褒められると成長します。

こんな実験が今、注目を集めています。

私は、愛知県岡崎市の高校を卒業していますが、
この岡崎市に、
自然科学研究機構生理学研究所というところがあります。

そこが行った実験です。

実験では、48人の成人にトレーニングを行い、
ある連続的な指の動かし方を覚えてもらいました。

そして、この指運動トレーニングをしてもらった直後に、
被験者を3つのグループにわけ、“褒められ”実験をしました。

ある人は“自分が評価者から褒められる”グループ、
別の人は“他人が評価者から褒められるのを見る”グループ、
さらに別の人は“自分の成績だけをグラフで見る”グループの
3つのグループです。

すると、自分が評価者から褒められたグループは、
次の日に覚えたことを思いだして再度指を動かしてもらうときに、
他のグループに比べて、
より“上手”に指運動が出来ることがわかりました。

運動トレーニングの直後に褒められることが、
その後の運動技能の習得を促したことがわかります。

つまり、褒められると上手になるということです。
しかも直後が効果が高いようです。

だから、皆さんも日常生活で相手をどんどん褒めてあげてください。
褒めれば褒めるほど、相手は成長していきます。

私は、管理職研修などでもよくこの話をします。
そうすると、研修を受けている方からこんなことを言われます。

あまり、褒めると相手が勘違いして、調子にのってしまいませんか?
とか、
褒めすぎると、かえって、わざとらしく思われませんか?
といったご意見です。

もちろん、褒める実態がないのに、
無理に褒めるのは効果を期待できません。
というか、逆効果ですが、
相手が、頑張って成果をあげたときや、
本人は気づいていないけれど良い行動しているのを見つけたときなどは、
思いっきり褒めてあげてください。

一般的に日本人は褒めベタだと言われています。
大げさに褒めたくらいでちょうどいいかもしれません。

褒められて嫌な気持ちになる人はいませんよね。

まあ、多少、
「今日はなんかあったの、気持ち悪いなあ」と
言われるかもしれませんが(笑)

お互いに褒めあう文化ができたら最高ですね。