先日、不動産会社の若手社員向け研修をしてきました。
昨年も研修をさせていただきましたので、前回から半年間の振り返りをしていただき、それぞれの現状の共有から始めました。
日々の業務に追われてじっくりと振り返る余裕がなかった中で、改めて現状を認識する機会としていただけたようです。
また、これまでの研修の効果についても感想をいただきました。

一部ご紹介させていただきます。
傾聴力については、実際に営業力の向上に繋がっていると感じております。
単純なヒアリングだけでなく、フィーリングや会話の間等含めて「傾聴」と自分では落とし込んでおり、自然と意識せずに傾聴出来ているとここ数年は感じ、傾聴力のブラッシュアップも出来ていると思います。
また、振り返りや今後の対応方法を考え、次に繋げるという4Kサイクルに近い行動も出来ていると思いますので、特に考え方の面で研修が活きていると思います。
ここでもよくお伝えしていますが、営業はもちろんのこと、マネジメントやコミュニケーション、さらにはプライベートまで傾聴はとても重要なことであり、人間関係構築のベースになるものです。
そのため研修では、くどいくらいに傾聴の重要性やその方法についてお伝えしてきました。
それを受講生がしっかりと理解して、さらに実践で活かせていることはとても嬉しいことです。
また、これも何度かお伝えてしている、4Kサイクルについても日常的な行動に落とし込めているようで良かったです。

研修では伝えるだけでなく、実践につなげることができないと意味がありません。
今後さらに成果につながるようにしていきたいと思います。
ちなみにこういう研修の感想って講師に忖度してしまい、差し障りのないコメントになりがちです。
また、私もこういったところでわざわざ紹介しているので基本的には良かったですという内容を紹介してしまいます(笑)。
しかし、ときにはもちろん厳しいご意見をいただくこともあります。
せっかくなのでかなり前ですが、当時いただいた厳しい感想もご紹介させていただきます。

導入のリッツカールトンの話は、知っている人もいたと思うので、1つの話でよかったのではないかと思います。
また、序盤に話がまとまらなかったらそちら側の責任です、というようなことをおっしゃっていましたが、そうした発言はまとめる側のすることではないかなと思いました。
言い訳や保険と捉えて気乗りしなくなる人もいると思いますし、そういった発言が続き、責任感を感じられない状態で研修についていくのは難しいと思います。
結構、厳しいご意見ですよね。
これはある会社で理念ビジョンを作るために社員全員に集まっていただき、理念研修をしたときのご意見です。
そこで理念ビジョン研修では定番のリッツカールトンのユニークなエピソードやクレドの紹介をさせていただきました。
その内容についてのご意見でした。
ちなみにこの会社は少人数ではありますが、全社員で開催する研修は初めてでした。
そのため、研修の冒頭からかなり緊張感が充満していたため、柔軟な発想や自由に発言しやすい雰囲気にするためのアイスブレイクとして冗談ぽくこんな話をしました。
「理念ビジョンがうまく完成したときは私の研修が良かったということで、うまくまとまらなかったらそのときは皆さんのせいですよね。」
この冗談に反応されてしまいました。
研修自体はその後、とても和やかに進み、その後、数回の研修を経て最終的に素晴らしい理念ビジョンを社員全員で作り上げることができました。
そういう意味ではこのアイスブレイクは成功したとも言えます。
しかし、こちらが発信した言葉をどう受け止めるかは人によって様々です。
また参加しているメンバー構成やその時の状況によっても受け止め方は大きく影響されます。
まさに音楽のライブと同じですよね。
今回このご意見をいただいたのは当時まだ新人でとても真面目な方でした。
新人にもかかわらずこういった意見をちゃんと言えることは素晴らしいですよね。
最初、このご意見を読んだときは正直びっくりしましたが、こういった厳しいご意見をいただいたことで改めて人によって受け止め方は違う、特に最初の導入の仕方を丁寧にする必要があることを実感することができました。
厳しいご意見の中にはこちらの改善すべき部分がたくさん見つかるので、まさに貴重なご意見としていつも参考にさせてもらっています。
あまり厳しいのはちょっと辛いですが、ぜひ厳しいご指摘やご意見もお願い致します。
こんな内容を日々お送りしています。
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