あれこれ・よもやま

リクルートの文化について

今回は私の前職であるリクルートグループ時代に上司からよく言われた言葉を共有させてください。

当時、私は生意気な社員だったこともあり、上司に相談することは少なかったのですが、それでも取引でトラブルがあった際には対応について相談することがありました。

そんな時、上司は決まってこう言いました。

「で、加納。お前はどうしたいんだ?」

これはリクルートグループに共通した特徴とも言えます。

部下からの質問や相談にすぐに答えずにどうしたいかを聞かれます。

まずは自分で考えろということであり、自分の意志をしっかり持てということです。

そこで、こんな風にしたいと答えると今度はこんな質問をされます。

「なんで?」

その方法を選択した理由をちゃんと考えて説明しろということです。

そしてその質問はずっと続きます。

表面的な理由だけでなく、より本質を考えろということですね。

こんな問いがあったからこそ、「自分で機会を創り出す」という当事者意識を身につけることができた気がします。

私がお伝えしている「喜び稼ぎ」マインドの本質もここにあります。

誰かに言われたからやる、世間の正解に合わせるのではなく、「自分がどうしたいか」「誰を喜ばせたいか」「どう喜ばせたいか」という内なる情熱を大切にしたいからです。

こんな内容を私が毎日お送りしている喜び稼ぎメールでご紹介したところ、早速の多くのコメントをいただきました。

リクルートに興味があったり、以前働いていて懐かしいと感じたり、逆に今でも新鮮に感じるなどいろいろかもしれません。

好き嫌いはあるかもしれませんが、リクルートの企業文化はとてもユニークで、しかも今多くの会社に必要なエッセンスを40~50年前から実践している会社でした。

面白いのは、全然違う業務の別の部署でも、グループではあるけど違う会社であっても、ほとんど同じような企業文化を作り出しているところです。

私にとってリクルートグループでの経験はものすごく役立っていますし、そのつながりの強さのおかげで今の会社は成り立っていると言えるほど、感謝しています。

リクルートの企業文化はひとことではなかなか表現できませんが、あえて言えば、

【人材を活性化させ、成長させる文化】

ではないでしょうか。

もちろん、リクルートのやり方が一番というわけではありませんし、その会社の風土や状況に応じてカスタマイズが必要ですが、その根底にある概念や思いはいろいろと参考になることが多いと思います。

リクルートについてご理解いただくのに、リクルートの口癖というがあります。

これはリクルートOBでニット広報の小澤美佳さんが紹介されていたものです。


【リクルートの口癖】

(1)お前はどうしたいの?

(2)じゃあやってみれば?

(3)圧倒的当事者意識

(4)仕事の報酬は仕事

(5)視座を上げろ

(6)お前のWILLは?

(7)何目的?

(8)考え抜いたの?

(9)無言の奴に会議出る意味ない

(10)相手の心に火をつけろ

(11)昨日を超える

(12)自ら機会を創り出し機会によって自らを変えよ

私にとっては懐かしいフレーズですし、今でも大事にしている言葉が並んでいます。

小澤さんはさらにこんな説明をしてくれています。


自ら行動できる人へ

1、圧倒的当事者意識

入社時から「君はどうしたいの?」と問われ続ける。

そして「じゃあ、やって」と任される。

これにより、自分で思考し、最終的に、自分が動くことになる。

当事者意識を持たざるを得ない状況を新人時代から繰り返しつくってもらい、トレーニングされてきた。

「当事者意識は後天的に身に付く」ということを私自身が経験した。

2、会議で発言しない人は次回から出なくていい

会議は建設的な議論の場である。

新入社員であっても、発言をしない人はいなかった。

一人ひとりが主体的にその会議に挑み、自分の意見を発言し、「そもそも、目的なんだっけ?」「課題は?」「どのように進める?」とみんなで着実に推進していく。

リクルートの会議はいつも緊張感と高揚感があふれるものだった。

私が24年間過ごしたコスモスとは少し違うところがありますが、ベースは同じような社風でした。

こんな企業文化をみんなで面白がって、しかもかなり真面目にやる会社はやはり凄い会社だと思います。

さらにリクルートは採用についてどの会社より人材とコストや手間をかけていることで知られています。

基本的に採用担当者には営業部門のトップ営業マンをあえて配置したりします。

普通の会社なら売上に直結するので、営業部門から猛反対を受けそうですが、リクルートはそれを経営が選択します。

目の前の利益以上に優秀な人材採用が大切だと認識しているからです。

そして内定を検討している学生には各部門の優秀な社員との面談や食事会をセットして会社の理念や思いを熱く伝えたりして、学生を引き込んでいます。

そんなリクルートの採用についてこんな風にまとめたものがありました。


リクルート採用8カ条

(1)自分より優秀なヤツを採用しろ

(2)リクルートに入りたいヤツではなくリクルートとして採りたいヤツを採れ

(3)熱くリクルートについて語れ

(4)本音の仕事観を語れ

(5)入社動機はドラマチックに語れ

(6)自分一人でなく周囲を巻き込め

(7)大胆に口説け

(8)採用は営業だ

リクルートの本気度が伝わってきますね。

もちろんこの熱さを敬遠する学生もいます。

また、入社してもこのノリに合わずにすぐに退職するケースもあります。

しかし、成長したい若者にとってはとてもいいステージとなります。

こんな内容をお伝えしていたら、喜び稼ぎメールをお読みの方からこんなコメントを頂きました。


業務開始前に【喜び稼ぎメール】を拝見するのが日課になっておりますが、コメントもお送りせず、ひっそりと拝見しておりました。

一読者としてこのままおとなしくしていようと思っていたのですがここ数日のリクルートネタがどうにも懐かしく、メールをお送りする次第です。

新卒でコスモスモアに入社してR魂を入魂されました。

あれから数十年も経ち、別の会社にいるにもかかわらず、R魂とR愛は根強く残っております。

新人に「で、どうしたいの?」と聞く上司、しどろもどろで答えるとすかさず「なんでなんで攻撃」…我ながらよく耐えられたと思います。

鍛えられたおかげで鋼の心臓が育ちました。

今でもコスモスモアのOB、OGで定期的に集まっては近況報告や当時の話に盛り上がっています。

Rって血が濃いですよね。

これからも配信を楽しみにしています。

Sさん、コメントありがとうございます。

そして、ひっそりとお読みいただきありがとうございます(笑)

コスモスモアは私の前職である、リクルートコスモスのグループ会社ですが、リクルートの風土が色濃く残っています。

前でもお伝えしたように、リクルートからすれば孫会社になるのですが、こうやって同じ文化が醸成されていることにすごい仕組みだと気付かされます。

そして、会社を卒業(リクルートでは退職をこう呼びます)してからも、いやむしろ卒業してからの方が繋がりが深くなっていく気がします。

これもリクルートの文化の一つなんですよね。

やっぱりリクルートは大好きです(笑)